このページの本文へ移動
色合い 標準 青 黄 黒
文字サイズ 標準 拡大 縮小
RSS
トップtest2みの〜れ成長物語> かぜにうたえば-小美玉市出身の若き天才詩人 清水橘村-

かぜにうたえば-小美玉市出身の若き天才詩人 清水橘村-

かぜにうたえば - 2016年4月2日上演

公演の様子

かぜにうたえばの画像

清水橘村(しみず・きっそん)

清水橘村(しみずきっそん)

小美玉市出身の詩人。明治12年、水戸市に生まれる。

祖父は京都二条城の武芸師範、父は水戸藩士。

幼少期に父に従い東茨城郡橘村(現・小美玉市)に開拓民として移住。

貧苦のうちに育ち、学歴は小学校1年のみ。

東京の叔父に預けられ、仙台、福島を転々とし、17歳のとき父の死に逢う。

その後上京、島崎藤村の影響を受けながら「文庫」に投稿し、詩人としての道を歩み始める。
22歳、横瀬夜雨の詩集「夕月」を鮫島大浪と共に世話して刊行。

大浪が詩句の改刪をしたが橘村がやったものと誤解を受けた。
72歳、詩作復帰。

76歳、青年期に島崎藤村からいただいた序文をかかげて詩集「鴉の蒔いた草花」(シイヴァン社)を出す。

後半生は刀剣・歴史・運命学研究に赴き、易号高木乗として多くの著作がある。
橘村の詩風は、第一詩集「野人」のロマン主義から第二詩集「筑波紫」の象徴主義へと深化し、

長い空白期間の後に第三詩集「鴉の蒔いた草花」の社会風刺詩に到る。

はじめの二冊は文語定型を基本とし、最後の一冊は口語自由詩。

第一詩集から、流麗、端正な措辞法をもって、ロマン主義の正系と言ってもよい気品のある世界を示した。

スタッ

監修:小野孝尚(茨城女子短期大学 学長)
脚本・演出:新井良和
テクニカルディレクター・照明:川井昌幸
演出補:武石千絵子
音楽:畠井伸子

歌唱指導:柴山真理子
振付:廣木 葵・新井晴香

ダンス指導:小幡栞・武石春空
音響:井上正章(ジャスト)

音響操作:小池伸二

照明操作:中泉早稀

照明フォロー:酒井和美・中村智清

舞台技術支援:阿部喜一(みの~れ)

舞台美術・小道具:廣木たみ子・保護者の皆さん
演出部:小池伸二・中泉陽子・中泉健太郎・中村志乃・中村智清・新井響
映像記録・編集:細谷光央
web宣伝:・中本正樹・岡田勇太(みの~れ)
宣伝美術:中本正樹・廣木たみ子
制作部:Myu役員会・岡田勇太(みの~れ)
助成:さくらフェスみの~れ実行委員会
企画・製作:みの~れ住民劇団「演劇ファミリーMyu」
Special Thanks:小山稚子様・清水洋治様・清水亮嘉様・小塙義輔様・室町佳男様

あらすじ

“きっそん”は、かぞくといっしょに たちばなむら  にやってきました。
おとうさんがなかまたちと ゆめのようなくに をつくるためです。
そんなあるひ、つらいできごとがおこります。かぞくとはなれてくらすことになったのです。
そのあとも“きっそん”はたくさんくろうしてくじけそうになることもいっぱいありました。
そんなとき、いつも たちばなむらのことをおもいだして うたによんでいました。
ふるさとのかぜをかんじると、ふしぎとげんきがわいてくるからです。
“きっそん”がおくったじんせいを、うたっておどるミュージカルでみんなにしょうかいします。

公演概要

期日

平成28年4月2日(土曜日)11:00開演

会場

四季文化館みの~れ  森のホール

ごあいさつ -公演パンフレットより-

監修  小野孝尚(茨城女子短期大学 学長)

詩人・清水橘村は、故郷の村の名前をペンネームにして、明治時代の詩壇で活躍しました。清水橘村は、旧水戸藩士の開拓者の子どもとして、幼少期には大変に貧しい生活でしたが、後年の望郷の心には、別離と悲しみと故郷へのあこがれがあり故郷をこよなく愛しました。
この度、演劇ファミリーMyuによるオリジナル作品「かぜにうたえば~清水橘村物語」が再上演されることになりまして、大変にうれしく感謝の気持ちでいっぱいです。「名作はくり返し上演される」と言われますが、全くその通りであると思います。関係者の皆様のご協力とご努力に深く敬意を表します。
上演にあたりましては、清水橘村の人となり―貧困・濡れ衣・辛苦―の生涯を再経験・追体験していただき、再び故郷の小美玉市に詩人・清水橘村の魂を呼び戻し蘇らせて、多くの人々に清水橘村の人となりや作品にふれていただければ幸いです。

みの~れ住民劇団「演劇ファミリーMyu」代表  柴山真理子

本日はみの~れ住民劇団「演劇ファミリーMyu」オリジナルミュージカル「かぜにうたえば~清水橘村物語~」にお越し頂きありがとうございます。地元の偉人を題材にしての舞台芸術を再発信できたことを大変嬉しく思っています。
この作品は、地域の様々なつながりの中から生まれ育ちました。きっかけは小美玉市在住の小塙義輔さんでした。清水橘村という人物がこの地に存在していたことを教えて下さり、さらに橘村を研究されている茨城女子短期大学の小野孝尚先生を紹介して下さいました。小野先生には橘村の人物像や時代背景等のお話を伺い、当時の貴重な詩集等もみせて頂きました。
作品づくりを通して地域の宝を発見し、地域とつながり理解することは、Myuにとって大きな財産となりました。この作品は多くの皆様に観て頂くことで大きく成長していきます。Myuも地域の皆様と共に成長し続ける団体でありたいと思っています。
最後に、公演にあたり、多大なご支援、ご協力を頂きました関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。

脚本・演出  新井良和

今作『かぜにうたえば』は、知られざる地元偉人“清水橘村”の人生を描いた30分の短編ミュージカルです。
初演は3年前で、その後多方面から沢山の要望を受け、この度の再演の運びとなりました。
心から感謝申し上げます。
Myuは誕生14年目となり、確かな人財がチカラを発揮し活躍できる土台が出来ました。ふるさとの風に吹かれ、力強く生きた清水橘村のように、巧みなスタッフワークは作品創りを支え、シーンによって様々な時代に連想変化する舞台美術は保護者の皆さんのアイデアと努力の賜物。厳しい稽古を乗り越えて舞台に立つキャストたちは、本日最高の輝きで演じきってくれると信じています。  プロスタッフの方々が惜しみなく協力していただける姿勢にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
清水橘村が晩年に書いた代表作「空間」を読んだとき、世界の大空と繋がる茨城空港を思い描きました。占い師の顔もあった清水橘村は、今の小美玉市を予言していたのかもしれません。この「空間」という詩を、現代のメッセージに置き換え、テーマソングの歌詞にしているところも見どころのひとつです。 貧苦の幼少時代を過ごした橘村の名前をペンネームした本当の理由は誰にもわかりませんが、このミュージカルをご覧になった皆様それぞれの心の中に、その真相を描いてもらえたなら幸いです。
ここに、知られざる存在であった地元偉人の魅力をどうぞお楽しみください。


掲載日 平成29年3月16日 更新日 平成29年3月27日